6月のある日、NRW州の町を嵐が通過しました。
夜8時ごろに急にものすごい強風が吹き始め、中庭の木々が見たこともない状態で揺れ、窓を叩く雨音もすごい。
外を見ると雨がいろんな方向に降ってる!
こわくなってシャッターを閉めましたが、シャッターが壊れるんじゃないかと不安でした。
2時間弱で嵐は去り、その後の町は大変なことに。
家の前の道には木が散乱。
通学の安全が確保されないとのことで、次の日は学校はお休み。
休校は大正解で、学校まで車で辿りつくのは絶対無理。倒木だらけの道は信号が作動していなかったりで、道路は大渋滞。
この車、大丈夫だったのかどうなのか。
痛々しい折れ方。
見ていると、意外に根が浅いんです。この木はまだ深い方。
大きくなってから移植されるので、根が下方向に広がらないとか。
町の木の1/3がダメになった、とも言われていますが、あちこちで切り株になってしまった木を見ると、心が痛みます。
それにしても町にはほんとに木が多い。かなりの数の木がダメージを受けました。
倒れた木や幹、大枝に小枝。町が木と葉っぱだらけでした。
私の住む町では公共の物(木も含む)を持ち帰ることは許されないので、倒れた木や枝を勝手に処分できません。
その職員が回収に来るまで、1週間以上も道のわきに積み上げられている光景があちこちで。
嵐の後の数日間は、軍が戦車まで投入して片づけ大作戦。
お陰で道路はなかなかの早さで復旧しました(日本ならもっと早いだろうけど!)。
消防隊員さんもはじめて経験したという、この嵐。
ドイツって自然災害が少ないけれど、こういうことが起こると思いだす。
自然の猛威の前で人はなにもできないんだよね。